歪んだ愛の果て 3 |
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| ※注意 不快になるかも知れない小説モドキなので此処で気持ち悪くなったら帰ったほうがいいです。
トゥルルルルルル…トゥルルルルルル…
今日も無言電話が鳴る 毎日、毎日、気が可笑しくなりそうで… 最近大学にも行っていない。
だから電源を切ってやった。
最初からこうすれば良かったんだ… 俺はバイトに向かった、とりあえず働かなければ生きていけない…それに何か買いに行かなくても廃棄が出る。
今日は雨だ。
俺は傘を差しコンビニに向かった。
「はぁ…」 思わず溜め息が漏れた
「どうしたよ~飯田君~」 先輩の勝又さんが話しかけてきた 勝又さんも俺の尋常ではない雰囲気に気付いたのだろう…
「実は、彼女と別れて…」
「え?別れたの?」
「はい…」
「え?だって彼女、結構可愛い子だよね?迎え来てくれてた…あの子、よく飯田君の顔を見に来るよ?ね?」
「え…?」
俺は、大変な女を好きになってしまったこと後悔するしか出来ない… 彼女は、まだ俺の事を愛しているのか? 自分を裏切ってまでした男をまだ愛しているのか?
愛しているのか…?
今日は久しぶりに無言電話の留守電のランプが付いていなくて安心した。 電源が切れているのだから当たり前だが… あの赤いランプを見るたびに俺は気が狂いそうだった…
家に入ると湿気っぽくて…息するのが嫌になる。
俺は廃棄の弁当をテーブルの上に置いた。
「?」
俺はテーブルの上の置手紙に気付いた。 手に取ると寒気がした…
“稜くん、電話が繋がらないから心配したよ。 最近、手料理食べてないから元気もでないよね? 大学も行ってないって聞いたよ? 大丈夫かな? 夕飯作っておいたから食べてね☆”
「・・・・・」
俺は置手紙を落としてしまった 吐き気がして… 思わず洗面台に向かった
「うっ…」 俺は、ふと鏡の前に映る痩せこけた男を見た
これ…俺?
この数週間、俺は別人の様に痩せこけてしまっていた。 ストレスのせいか…それにしても酷い。
涙が出てきた…
嗚呼…俺、壊れそうじゃないか…
なぁ、もう、疲れたよ…
涙で何が何だか分からなくなって…何が何だか見えなくなった…
俺は、間違っていたのかな?
なぁ…教えてくれよ…
崩れ落ちる俺の体と心はあまりにも脆かった。
涙が零れる床は綺麗に磨かれていた…
「え?ガッコ辞めるの!?」 皆、驚いた表情で俺を見た
「嗚呼、もう疲れた、引っ越して何処かで働く。」
「え~?マジかよ~!何で?家の都合とか?」
「まぁ…そんなモンかな。」 こんな時だけ親のせいにしてしまう…自分は愚かだ… 勿論、引越し先の電話番号は親と、特に仲の良い友達だけにする。
本当は、誰も信じちゃいないんだ… 仲の良い友達だろうと…本当は信じていない… 人なんて信じられなくなった…
「勿論、俺には引っ越し先教えてくれるだろ?」 林田が言った 俺の思いを知ってか知らずか真剣な顔をしていた。
「嗚呼…だけど、誰にも言わないでくれよな…」
「うん」 皆、泣いてくれた
俺は、それでも信じられなかった…。
+続く+
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9月12日(月)22:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説モルグ | 管理
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