セキララ絵日記
 
まるで駄目なグラフィックデザイナー見習い日記。
 



小さな死神(※短編小説

※注意
読んでいい気分には決してならない小説モドキです、それでもよろしければどうぞお読みください。


あいつは鋭く死のかおりを嗅ぎわけやって来る。


私が小学生の時に亡くなった祖父の時もそうだった…
長い闘病生活…私はあんまり覚えていないけど…

真夏の出来事。

暑くて暑くて…祖父が大好きだった祖母は葬式を家で行う事にした。
病院から帰ってきた祖父を祖母は静かに見つめていた。
祖母が無言で立ち上がり、祖父一人になった。
私はそっと祖父に近づく…
その時は知らなかった“死臭”を嗅いだ。

そうして小さなあいつは、どこからともなくやって来て…

祖父の唇に触れて、私は俄かにぞうっとした。

恐ろしくて怖くて…その場から逃げ出した。


それから十数年経ち、最近までその事を忘れていたのに…
その小さな羽根を揺らす黒いあいつが飛んできた。
あいつが私の頬に止まる、私はどうする事もできずに、ただ眠る―――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おわり
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相変わらず鬱ネタw



10月19日(日)01:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説モルグ | 管理

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