愛を喰う。 |
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| ※注意 読んでいい気分には決してならない小説モドキです、それでもよろしければどうぞお読みください。
ひらひらしててキレイ。
猫とか犬とか、動物があんまり好きじゃなかった私が初めて飼ったのがキンギョ。 って言っても自分で飼いはじめた訳じゃなくて、和人がお祭りで獲ってくれたから飼ってるだけ。じゃなきゃ生き物なんて飼わないし。
こんな生きてるのも面倒な世の中で和人に会えて本当に私は幸せ。
田舎から出てきて友達も何も居なかった私に初めて話しかけてくれたのが和人。 最初は話かけられるのも嫌だったけど、今じゃ和人なしでは生きていけない人間になってる。 食べる事よりも寝る事よりも、和人の方が大事。
和人がたまに家に来てくれるから、ちゃんとキンギョの水も換えたし…餌もちゃんとあげた。
「3年で、こんなに大きくなるんだな。」 キンギョを眺める和人が笑った。
それだけで良かった。
バターの好い香りに私の食欲はそそられた… そうだ、パセリを刻んで… ちょっと焦げたくらいが、きっと一番美味しい…
それだけが私の総てだったのに。
あのパン屋のフランスパンが一番相性が良いと思って買っておいた。 温かい湯気が出るそれをパンの上に乗せる。 ワイン…去年和人と買ったやつがあったっけ…
それを口に運ぶ…
明日は瓶缶の日だから丁度良かった。
和人と私の愛のお陰でここまで大きくなったキン×ョはちょっと苦かったけど、和人はもう居ないけど、愛だけは私の中で生きていく。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― おわり ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 悪食…では無いんです。 久しぶりの更新がこれかよって! (´^ิ益^ิ`)←この絵文字可愛すぎ!!
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9月15日(月)21:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説モルグ | 管理
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