セキララ絵日記
 
まるで駄目なグラフィックデザイナー見習い日記。
 



Sary(※

※注意
読んでいい気分には決してならない小説モドキです、それでもよろしければどうぞお読みください。



まったく、この女ときたら美しさの欠片も無い。
下品そのものだ。

「アンタって、相当な変態ね」

僕は、その下品な女から服と下着を毟り取った。素っ裸になった女を横に、その下着を身に着ける。

見ろ、この下品な色!下品な女が余計下品になるショッキングピンク!僕が身に付ければ少しは良く見えるだろう?
少し生暖かい下着が僕の肌に食い込む…

「はぁ…」

その至福のときを女が邪魔をした。
「そうやって女の下着や服を着るのが好きなの?」
「五月蝿い、黙っていろ」
「はいはい。私はお金だけ貰えればいいんだ。服は返してね?」
「解っている」

そしてブラウスを羽織る。
香水のきついにおい…柔らかな優しい素材が肌に触れる。
鏡の前に立つ。

「サリー…」

ベッドで不貞腐れた女が鼻で笑う。

「…何?昔の女?」
僕は無視をしクローゼットからグリーンのスカーフを出し、その隙間を女が覗く。

「まあ!そんなに!そこらの女より服を持ってるわね!アンタ、男の服持っているの?」

「お前は少しも黙っていることができないんだな」
「だって、」
「黙っていれば良いんだ」

そうして白い暖かいブラウスにグリーンのスカーフを巻くと、そこにサリーが居た。
金の巻き毛、サリーの巻き毛。
高く尖ったサリーの鼻に青い瞳。
白く細いサリーの身体。


僕を置いて男と逃げようとしたサリー。

僕が愛したサリー。

サリーが居なくて寂しいよ、悲しい。


僕が殺したサリー。

僕のママ、サリー。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おわり
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(´^ิ益^ิ`)



8月30日(日)15:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 小説モルグ | 管理

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