スーベニア(3) |
|
| ※注意 奇妙な人が書いた小説です 不快になるかも知れない小説モドキなので此処で気持ち悪くなったら帰ったほうがいいです。
「レイチェル・バスターの惨殺死体」
「俺が見たのは…女…多分、元人間の女の死体で…」 「嗚呼、大丈夫だよ、ゆっくりで良いから話して」 警察官らしきおじさんが俺に暖かいコーヒーを手渡した。
「胸から腹まで…十字に切られていて…それで…中身が出てて……」
「何か見なかったかい?」
「何か……」
「もう良いよ、思い出したくないこと掘り返してすまなかったね。」
警察官が俺の肩をポンと叩いた。
「あの…」 「ん?」
「何で…あの人の足が切られていたんですか?」 少年は警察官に聞いた
「さぁ、まだ分からない、けど、きっと犯人を捕まえるよ」 と微笑んだ。
「……それは奇妙ですね、それでは計画的殺人じゃないですか?」 「そう、計画的な犯行、犯人は被害者の両足を持ち去っている…。」 アダムが小さく呟く
「スーベニア(記念品)…」
「犯人は勿論異常者です、持ち去った足を冷凍庫に保管しているかもしれませんし、食べているかもしれません」 殺人鬼(犯人)は被害者の遺留品を持ち帰ることがある、それは被害者の持ち物であったり、被害者の体の一部であったり、ある種の“今日、僕は殺人を犯した日”の記念品のように持ち帰る。 「少女の足を喰らうのですか?」 「そうです。」 「ありえませんね、それじゃぁ共食いじゃないですか」 「犯人は異常者なんです、少なくとも殺人を犯したその時は…」
「異常者か…」 「ええ。」
一瞬沈黙が訪れる
「私の…母は…ある意味、異常者でした…。」 深く息を吐き突然アダムは身の内を語り始めた。
母は没落だったと言えど莫大な財産を持つ父に嫁いできました 勿論母は金目当てだったでしょう。 そんな母を父は愛しました、勿論父の方は金目当てなんて思ってもいなかったはずです。 ある日、父は突然失踪しました。 幼心に父は母に、あるいは母の愛人に殺されたと、薄々気づいていました…
しかし、私は心から母を愛していました。
毎日、酒に溺れ、ところ構わず愛人と愛し合う母、莫大な財産もどんどん底をついてきました… お世辞でもあまり美しいとは言えない母の愛人も金目当てだったものですぐに出て行ってしまいました。
「お金が無いと、何もできないじゃない!」
母は、ある日発狂しました。 部屋中をめちゃくちゃにして、いったん落ち着いたと思ったら母は、僕にこう呟きました。
「あんたに働いてもらわなくちゃ…ね…」 と…
その日から、僕は母に紅を塗られ、知らない男の人と寝させられました… 僕は、母に嫌われたくない一身で働きました。 頑張ればきっと、母は僕に振り向いてくれると信じていたからです…
けれど、母は稼いだ金を愛人と美の追求だけに注ぎました。
そんなある日、母の愛人の一人が金目当てで母に火を放ちました、僕は一生懸命、母を包む赤い炎を消しました… でも、もう時はすでに遅し、母は死んでいました。
「母は、ある意味異常者だったんです、幼い僕で金を稼ぎ、父を殺し…最後には自分の蒔いた種で死んだ…それでも、今でも、僕は、母を愛しています。」 アダムの瞳が少し動く。
「きっと、お母様、本当は愛していらっしゃったはずです…」 わたしはアダムの顔を覗く。
また、一瞬の沈黙が訪れた
アダムは今話していたことが嘘かのように 「それで…事件は勿論それだけでは済まなかったのですよね?」
と顎に膝をつき呟いた
「そう…まだ恐ろしい殺人は続いたのです」
暖かい、昼下がりの事だ…
+続く+
アダムの過去はクラスのお嬢さんたちと話した結果、こんな過去に… この本の元はロバート・K・レスラー氏(他)“快楽殺人の心理”を読んで書き込んでます。 ぜんぜん話がなっていませんが(^皿^;)読んでもらえれば光栄です。 てか、人によってはホント、嫌な気分になったかもしれませんし、本当にすみません。
この小説、ちっとぁ気に入ってくれた方か、優しいお方…クリックお願いしますm(__)m
| |
|
2月25日(土)11:02 | トラックバック(0) | コメント(2) | 小説モルグ | 管理
|